2008年 03月 29日 ( 1 )

150.特別対談 芦州・伯龍二人会(1)

1996年9月7日
お江戸日本橋亭で行われた、「芦州・伯龍二人会」の対談のテープから
当日のプログラムは
六代目神田伯龍 柳沢騒動「白菊金五郎」
六代目小金井芦州 佐倉義民伝「宗五郎の妻子の別れ」
対談の司会は能條三郎(演芸評論家・元NHK)
テープ収録は長谷川責任


<能條>今日は「伯龍芦州二人会」ということで、大変これは珍しい企画でございまして、おそらく、わたしの記憶では、はじめてなんで、お話しを聞きましたら、四十五六年前に一度演ったことがあるという。まあ世間ではよくライバルと云ってますけど、ライバルというのは大変言葉としては美しいでんすけども、ご覧になってこの両先生が一見にこやかには<笑い>・・・楽屋では大変なことで、狭い楽屋の隅っこと隅っこにお座りになって、その間に私が座っていろいろとお話を聞いてたんところなんですが。何がこのライバルかという、この辺がちょっと不思議なことでしてね・・・
<芦州>あのね、あたしの師匠とこのひとの師匠がライバルで<笑い>。
<能條>じゃあもう宿命で・・・
<伯龍>・・・こまるじゃないか親は親、子は子だよな<笑い>。
<能條>お生まれが同じ大正十五年で、これが共通点なんですがね、その後講談の世界に入いられたのが、まあこれもほとんど同時だろうとおもうですが、どちっかが何ヶ月が早いわけですね。c0121316_23272219.jpg
(新聞記事は朝日新聞夕刊1966年(平成八年)8月27日付)
<芦州>うまれも早いし、入門もはやい<笑い>。
<能條>いま素直に芦州先生がこちらが早いと言ってますが、これ陰へまわると別なことをいう<笑い>。何ヶ月か入門が遅れたというのが、また大変くやしい思いがして、芦州さんは愚痴をこぼすんですけれど、この伯龍先生のお師匠さん、先代の伯龍龍先生はどんな方なんですか。
<伯龍>どんな方いわれると1時間位かかりますから。気が小さい人でしたよね、どっちかというと芦州さんのお師匠さんの先生ほうが、もっとさっぱりしてましたね。うじうじ小さい事云わなかった。この松村さんというご本名でこの芦州先生がとてもあたしを、可愛いがってくれて、うちの師匠と仲がいいもんだから、おまえんとこの伯梅とな、俺んとこの若州と取替えようじゃねえか<笑い>・・・ あれはやくざもんだからって<笑い>、それからねウチの師匠が怒っちゃって松村のとこ行っちゃいけねえっていうですよ。
<芦州>確かねに、うちの師匠はこの人、気に入ってたんですよ。自分がやせてる、だから体が太った人が好きだ<笑い>もんだから・・・

 
by koganei-rosyu | 2008-03-29 23:21 | 聞書き:自伝